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カテゴリー: 仏事の泉 (2019年上期)

お彼岸のお供え  3月15日(金)

お彼岸のお供え  3月15日(金)

お彼岸のお供え物といえば、「おはぎ」と「ぼたもち」をイメージする方も多いと思います。

今回は、お彼岸との関係をお話します。

「おはぎ」と「ぼたもち」は、地域によっては餡や餅の形が多少異なりますが、ほぼ同じ食べ物です。

春は牡丹の花から「ぼたもち」、秋は萩の花から「おはぎ」と呼ばれています。

自然を敬う日本人らしい風習ですよね。

小豆の「赤色」には「魔除け」の力があるといわれ、古来、祝いの席や儀式の際に供えられてきました。

また、お餅には「五穀豊穣」が願われています。

お彼岸では、この「魔除け」と「五穀豊穣」の二つの意味を込めて「ぼたもち」にし、てご先祖さまへの感謝と家族の幸せとを願って、お墓やお仏壇にお供えするようになったそうです。

3月18日は「彼岸入り」です。

「ぼたもち」の由来を考えながら作ってみてはいがかですか。

彼岸の期間  3月8日(金)

彼岸の期間  3月8日(金)

もうすぐお彼岸です。

みなさんは、お彼岸がいつからいつまでかご存知ですか。

今回は、お彼岸の期間についてお話します。

お彼岸とは、毎年「春分の日」と「秋分の日」を中日として、前後3日間を合わせた7日間のことをさします。

2019年の春分の日は3月21日です。

中日の3日前のお彼岸に入る日のことを「彼岸入り」といい、今年は3月18日です。

また、お彼岸の終わる日を「彼岸明け」といい、3月24日がその日に当ります。

では、なぜ彼岸は春分と秋分の日なのでしょうか。

それは、この両日とも太陽が真西に沈む日だからです。

つまり、太陽が沈む西の彼方の西方極楽浄土の世界を、より強く意識できる日なのです。

お寺では彼岸会(ひがんえ)の法要が営まれ、お墓参りも盛んに行われます。

彼岸の由来  3月1日(金)

彼岸の由来  3月1日(金)

日本には、お寺や仏教を身近に感じることの出来る年中行事が多くあります。

3月に行われる彼岸会(ひがんえ)もその一つです。

彼岸は、仏教が生れたインドの言葉のサンスクリット語で「パーラミター」と言い、「悟りの世界に至ること、および、そのための修業」を意味します。

漢字では、その意味から「到彼岸(とうひがん)」と書くほかに、元の言葉の「パーラミター」の発音から「波羅蜜(はらみつ)」「波羅蜜多(はらみった)」とも書きます。

日本では古くから農作業が始まる春分の日に、豊作を太陽に祈願する「日願(ひがん)」という習慣がありました。

この「日願」と仏教思想の「到彼岸」との融合が、他の仏教国の中でも類を見ない、日本独特の「彼岸会」という行事を生み出したのではないかとする学説もあります。

仏教の修行・四摂事①  2月22日(金)

仏教の修行・四摂事①  2月22日(金)

葬儀や法要の際、耳にする言葉にお布施があります。

今回は、仏教の修行の一つ「布施」についてお話します。

仏教の修行の実践行為の中に「四摂事(ししょうじ)」があります。

四摂事とは、人に財物(ざいぶつ)を施したり仏の教えを説く「布施」、思いやりのある言葉をかける「愛語(あいご)」、人のためになる行いに尽力する「利行(りぎょう)」、そして人と同じ立場に身を置き協力する「同時(どうじ)」です。

「四摂事」は仏教者に課せられた実践行ですが、本来、それは“仏さまの心そのままの行為”を表した言葉なのです。

お布施は「四摂事」の最初に語られている重要なことがらです。

それは執着を離れ、誰にでも平等に惜しみなく施す、他人(ひと)を思う心の大切さを示す教えです。

そして物を施すだけではなく、皆さんの思いやりに満ちた笑顔も、またお布施の一つになることでしょう。

仏教の作法・儀礼  2月15日(金)

仏教の作法・儀礼  2月15日(金)

お寺へ出かけたら、本堂の前で「まず一礼を」と教えられた人も多いと思います。

仏教には、「合掌」や「おじぎ」などさまざまな作法があります。

今回は、作法、儀礼についてお話します。

仏教の作法、儀礼の行いは「仏さまを敬う心」と「相手を思いやる心」の二つを大切にする表れなのです。

日本文化の特徴である「しぐさや振る舞いの美しさ」は、仏教に学び「執着を離れ自我を抑える心」や「相手を思いやる心」を志す行いです。

お寺を訪ね、本堂の前で一礼し、そして靴を揃えて入り、ご本尊の前で正座し合掌礼拝する作法は、まさに「仏さまを敬い、他人(ひと)を思いやる心」を表している所作です。

こんな作法や儀礼の意味を考えながら、一度お寺を訪ねてみてはいががでしょうか。

涅槃会  2月8日(金)

涅槃会  2月8日(金)

2月15日は、お釈迦さまが亡くなられたご命日とされています。

この日に、全国各地のお寺でも法要が行われます。

この法要を涅槃会(ねはんえ)といいます。

涅槃とは、仏教における生死(しょうじ)を超えたさとりの世界、つまり生老病死(しょうろうびょうし)の苦から解放され、悟りの智慧を完成させた境界をさします。

また涅槃は、そのままお釈迦さまの死を表す言葉でもあります。

涅槃会では、お釈迦さまの入滅時の様子を描いた涅槃図(ねはんず)を掛け法要を行なうお寺もあります。

涅槃図を見ると、お釈迦さまは頭を北側に置き、右脇を下に、顔を西に向けて横たわったお姿で描かれています。

死者を「北枕」に寝かせる風習は、この涅槃図のお釈迦さまのお姿からきています。

涅槃会は一般的には2月15日ですが、雪深い新潟では3月15日に行うお寺もあります。

節分会  2月1日(金)

節分会  2月1日(金)

2月3日の日曜日は節分です。

新潟では三条の本成寺の鬼踊りと豆まきが有名です。

では、お寺で「節分会(せつぶんえ)」の行事が行われるようになったのはなぜでしょう。   

そもそも節分とは季節の変わり目のことで、立春・立夏・立秋・立冬の前日をいいます。

中でも旧暦の立春は新年を迎える意味で特に大切にされました。

「豆まき」は中国の宮中における追儺(ついな)と呼ばれる、疫病や災害を払うための儀式に由来します。

それが日本の宮中にも伝わり、新年を迎える行事となっていったようです。

節分には大豆を煎り、夜になって「鬼は外、福は内」と言いながら豆を投げ、戸を閉めます。

この風習は、平安時代に宮廷で大晦日に行われていた行事から来ているといわれています。

仏教では鬼を人の煩悩に見立て、節分会(せつぶんえ)を行い除災招福(じょさいしょうふく)を祈願します。

是非、お参りしてみてはいかがですか。

仏教とは・・③  1月25日(金)

仏教とは・・③  1月25日(金)

今月は「仏教とは」と題してお話しています。

今回は、仏教伝来と各宗派の誕生についてお話します。

日本への仏教伝来は、538年に朝鮮半島の百済から伝わったといわれています。

奈良時代、遣唐使や中国の僧などによって唐から伝わり、奈良を中心に栄えた6つの仏教宗派を南都六宗といいます。

日本では最も歴史が古く、主に仏教の学問的研究や鎮護国家のための加持祈祷を行っていました。

平安時代には最澄が比叡山に天台宗を、空海が高野山に真言宗を開きました。

そして鎌倉時代には法然の浄土宗をはじめ、親鸞の浄土真宗、道元の曹洞宗、日蓮の日蓮宗など多くの宗派が誕生し、人々の生活の中に浸透していきました。

仏教とは・・②  1月18日(金)

仏教とは・・②  1月18日(金)

今月は「仏教とは」と題してお話しています。

今回は、日本に伝わり数多くの宗派が生まれた大乗仏教についてお話します。

大乗仏教とは、出家者だけではなく一般の在家者も含めた、全ての人々の救済を願った教えです。

仏教が大陸から日本に伝わったのが、およそ1500年前の古墳時代(538年)のことといわれています。

そして時代とともに民間に広まり、日本人の生活に根を下ろしました。

人と人との繋がりに「縁」を感じ、人生のはかなさに「無常観」を持つ感性は、仏教が日本人の心にもたらしたものといえます。

仏教とは・・①  1月11日(金)

仏教とは・・①  1月11日(金)

古くから私たちの生活に寄り添ってきた仏教。

身近にありながらよくわからないことも多いと思います。

今月は仏教について少しお話したいと思います。

仏教の開祖はお釈迦さまで、紀元前5~6世紀のインドに生まれた歴史上の人物です。

お釈迦さまは、「人生は苦である」と知り、その苦悩からの解放を願って出家し修行者となりました。

しかし、いくら厳しい修行を積んでも覚りは開けず、そこで苦行を捨て、体を休め、静かに菩提樹の下で瞑想に入りました。

ここではじめて苦の原因を知り、その苦を滅する智慧を覚ったのです。

私たちが悩み苦しむ心を持つ原因は何なのかを示し、「正しい仏の智慧だけがそれを克服する」と説いた教えが仏教です。

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